京都 店舗設計・施工、デザイン:イワキスタイル

お客様の声

CHILL OUT BARBER & REFLE

2018.10.13

2018年4月20日、京都の川端二条に理容店「CHILL OUT BARBER & REFLE」が新たにオープンしました。

田尻満様(兄)、譲様(弟)のご兄弟で始められたこのお店ですが、お二方の遍歴や理容室+リフレという業態で始められた経緯などについてお伺いしてきました。

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―まず、お二人は、お店を開かれる前はどのようなお仕事を?

田尻譲(以下、譲)私たちの実家の滋賀から、18歳で専門学校に通うために京都に出てきました。 私は美容の専門学校で、兄は理容、いわゆる散髪屋の専門学校に行ってます。

それから、私は、京都の美容室に努めて、23,4歳ごろまで勤めたでしょうか、一旦そこで美容師を挫折しまして。

―そこでこの業界を離れられた、と。それはまたどうして…

譲 この業界、25歳ぐらいまでにこのまま続けるか、とか考える人が多いです。

その時の私は、そのまま続けられなかったですね(笑

それからは、アルバイトをしたり、クラブに行ったり、よく言えば自分探しですね(笑

その時に友人から「お前こんなんじゃアカンやろ」と言われて、またこの業界に戻ってきたのが27歳頃ですね。

―なるほど、19歳から仕事をしていたらそういう時期ってありますね。

お兄さんは、理容師としてキャリアをはじめられたわけですね。



田尻満(以下、満)ええ、私は卒業後に散髪屋さんを2軒、美容室1軒経験したんですが、その間約20年程でしょうか、何度も独立が頭をよぎりはしました。

周りも実際30代頃で独立する人が多くなってきますし。

でも私自身独立にそこまで魅力を感じなかったんですよね。

成功する人もいれば失敗する人もいて、前勤めてたところも結構自由にやらせてくれていて。

それなりに楽しく生活も送れて、それなりに仕事にやりがいもあって。

そうこうしていると、弟が30代半ばの時で、私が40代入ってから病気をして共に長期間休まなくてはいけない事情が重なりまして。

この業界なかなかシビアですので、休んでしまった分も何か補填があるわけでもなく、「あぁ、ぼちぼちこれは自分でやらないとな」と思い出したのが去年頃でしょうか。

―そうなんですね。色々紆余曲折あってはじめられたんですね。

 この時特に何かを決めていたわけでは無かったのですが、さぁお店を出そうと思っても普通30代ぐらいで自分のお店を出す人が多い中、自分達は10年遅れているわけですよ。

譲 だいたい美容師さんが自分のお店を持つのは遅くとも33~34歳ぐらいですからね。

満 その時は美容室に勤めていたのですが、今から美容室を持つにもこの競争率の高い中でどうなの?って思った時に、僕には理容師免許という人とは違った個性があったので散髪屋でやってみようかな、と。



譲 サッカー選手や有名人が7:3で刈り上げ+ヒゲみたいなのが世界的に流行り出していた時期でもあって。

アメリカンバーバー・ブリティッシュバーバーっていう、こんな白衣着たスタイル自体は世界的にはスタンダードですし。

だからこのお店も理容室で登録しているんで美容師さんは働けないです。

―美容師・理容師の違いは顔を剃れるかどうかですよね?

満 そうそう。

それぐらいの違いなんですけど、法的に決まっているんで美容師さんはダメです。

譲 だから僕は美容師じゃなくてリラクゼーションのセラピストとしてここにいます。

今は本当にお客さんの髪は切らないです。

満 でもそっちの方がいいですよね。

2人で同じことするとモメるんで(笑

―そうですか(笑



譲 何かコンセプト、例えば散髪屋さんでリラクゼーション出来ますよってあんまり聞かないと思うんですよ。

―全く聞かないですね。リラクゼーションって言うとやっぱり女性のイメージがありますし。

 そうですよね。

この前の通りだけでも川端通から東大路通まで7~8件ぐらい美容室が並んでいます。

そんな中で新しくやろうってなったら、お互い違うことが出来る事が結果的に都合良かったですね。

―実際にお店を開くとなってからはどのような流れでしたか?

満 去年の12月ぐらいにお店を出したいなと思っていたのですが、じゃあどうやったらお金を借りれるの?とかもう全く分からなくって。

とりあえず独立支援とかやってるコンサルに相談しに行って筋道たててもらって、事業計画書とか書けるようになってこれでお金は何とかなるかも?って思った頃にIWAKIさんに連絡させてもらいました。

―そうですね、あの頃は物件候補も今とは違う場所でしたね。

満 あの頃は借りれるかも?ってだけで本当に何も決まってはいないですからね。

結局借りれるようになったのが今年の1月、お店のオープンが4月ですから凄い早いですよね、IWAKIさんにはだいぶ頑張ってもらいました。

―キレイに使っていただいてありがとうございます。

譲 この辺り外国の旅行者の人通りが結構多くて、そういった方から褒めてもらえるんですよ。

もちろん日本人のお客さんからもですが。

―そうなんですか?

譲 この前もたまたまお店の前に出てたら、少し年配の欧米系の外国人の方が写真撮ってもいいですか?って声掛けてくださって。

―へぇ、それは私も凄い嬉しいです!

満 写真撮らせて、はホント凄く多いですよ。

外国人の若い子とか特に。



譲 そんな海外の方がお客さんとしても来てくれることが多くて予想外だったんですが、我々全く英語が話せないって言う(笑

―笑)

でも何となくで伝わるんじゃないですか?

譲 ええ、何となくで通じるんですが、ほらこのお店店名にCHILLOUTってついてるじゃないですか?

CHILLOUTって「くつろぐ」とかって言う意味なんですが、このお店のロゴも外国のバーバーのアイコンをもじって作ってて。

見た目そんな感じのお店なんで「英語ぐらい通じるやろ」って思われちゃいますよね(笑

―笑)

続いて内装のコンセプトについてですが、このお店のスタイルは好みによるところが大きい?

満 そうですね、元々そういう音楽が好きで、流行りというより好みの部分が大半ですね。

ミッドセンチュリーと言うか、ちょっと古めかしい感じのアメリカンバーバーでと言ったイメージは自分の中で固まってましたね。

でもこう言うのは簡単ですが、カタチにするのは難しいですよね。

イメージの共有というか。

譲 今回も打ち合わせとなると3回ぐらいだったでしょうか?

正直「大丈夫か?」とは思いましたね(笑

―確かにイメージの共有は難しいことが多いですね。

満 でも向山さんにテナント選びから同行してもらったりと尽力してもらいました。

譲 例えばここの目隠しのついたてはこんな風にやりたいってイメージはあったんですが、じゃあ高さは?幅は?ってなると…そんなところまで考えてないですよ(笑

ええ風にしてくれと(笑



―ええ風になりましたか?(笑

譲 そうですね、いい感じになって良かったです。

結果的に良かったですけど、イメージを相手に伝えるのは難しかったです。

入り口も最初は木の枠で、下を隠して、ってやりたかったんですが、予算の兼ね合いで難しくて。

でもじゃあ既存を活かしてこんな風にやろうって提案してもらえて良かったです。

満 この入口凄い評判いいんですよ。

―実際海外のバーバーも店内白黒だけど、外観だけはしっかり色決まってるお店も多いですよね。

譲 そうですね、京都って顔を差すって部分で、気にする傾向ありそうなので、あんまり外から見えやすいのってどうかな?って思っていたんですが、日中は外から見えづらいですし、結果的に凄い良かったです。以前勤めていたところも、入り口のガラスにはすりガラスだったり絶対目隠しがあるんですよね。

だから大丈夫かと思ってたんですが、プロの意見はちゃんと聞くべきですね。

これだけ大きいガラスがあるならそれを活かしたほうがいいってご提案いただけたのはその通りでしたね。



―そうですね、憂慮をクリアしながらも活かす方法が絶対あるはずなんで。

まだオープンして数ヶ月ではありますが来られるお客さんはどうですか?

満 僕は以前のお客さんが来てくれている部分が大きいですが、

さっきも言った外国人のお客さんが、思っている以上に来てくれています。

―そんなにですか?それって売上に貢献しているレベルで来てくれている?

満 そうですね。

もちろん顧客にはならないですけど、すごいありがたいです。

―それ以外で日本人の新規のお客さんって言うと?

満 まずは学生さんでしょうか。

京大が近くにあるんで医学部の学生さんとか。

京都に来てすぐなんです、って学生さんが多いです。

譲 学生さんに限らず、新規のお客さんは最近この辺に越してきたんです、って方が多いです。

特に地元の方は行きつけの美容室がありますから、顔もあるし、なかなか余所の美容室に行こうって思われないですよね。

満 お隣の酒屋さんが長い間ここで商売されていて、私らもお世話になること多いんですが、この辺りの人を相手に初めから商売したらアカンよ、とはよく言われます。

ここに外から来てもらえるような集客を考えると言い換えてもいいでしょうか。

譲 ここにこういう店があるって、まずは認知してもらうのは凄く大きいと思います。

認知してもらうっていうところで、お隣の酒屋さんにもまずは2年は頑張らないと、とは言われます。

京都は特に認知してもらって、じゃあ来てもらうってなると、それぐらいの年数は必要だったりするので。

なので写真も好きなだけ撮ってくれ、って感じですね(笑



―インスタ映え、ってやつですね(笑

譲 ええ、そうですね(笑

あとは、今自分のお店出そうとしている若い子が、こういう刈り上げのいわゆる散髪スタイルを習いに散髪屋に来る事が増えているそうです。

普通に美容室スタイルでやるだけじゃなくて、何かに特化しないと、思うみたいです。

―私も今増えている理容室のスタイルは、これから流行っていう枠から外れてしっかり定着していくものなんだろうなって思いますけどね。

満 そうですね。流行りを追いかけるって言うと、私としては男性ってある程度の年になると自分のスタイルを作る方向にいくと思うんですよ。

いつまでも若くいられるわけないんで。

そのスタイルっていうのが散髪屋の技術に合っているのかなとは思っています。

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美容業界では現在バーバースタイルの新しいお店が広がっています。

バーバースタイルに期待する大きな部分としては確かな技術とブレないスタイルがあるのか。

遅咲きのお店である「CHILL OUT」には、その両方が備わり、さらに満足を高めるリラクゼーションのサービスが整っています。ただの流行を追いかけるのではない、独自のスタイルと他にはないサービスは、きっと永くその地で発展されていくことでしょう。

 

PIZZERIA LUGARÀ

2018.10.01

2018年8月にオープンした京都・嵐山のピッツェリア「LUGARA」様のオーナーのルガラ舞美様に、お二人の出会いやお店を開くきっかけ等々、ざっくばらんに楽しくお伺いしてまいりました。

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-お二人はオーストラリアで出会われたと伺っていますが、それはお仕事で?

いえ、流行りのワーキングホリデーですね(笑

-それがどれくらい前?

2013年なんで約5年前ですね。

-そこからお二人で日本に来られた、と。

そうです。

みんなが5年とか10年掛けてやることを3ヶ月ぐらいでやった、って感じです(笑

私が日本に帰る2ヶ月前に出会って付き合ってしまったんですが、日本に帰るって言って帰ったら「僕も日本に行く」って言い出して(笑

でも僕も行くって言われても、観光ならまだしも学生ビザで日本に一緒に住むって言い出して。

学生ビザで一緒に住むのは、今の私には少し荷が重いなぁ、と。

-(笑

荷が重いですか?

学生ビザだと1日4時間しか働けないんです。

仮に時給1,000円だとして4時間働いて、1日4,000円でどうやって暮らしていくんだ、って。

だから日本は学生ビザで気楽に暮らせる国ではないんだよって事を彼に伝えたら、日本に住むなら婚姻ビザが一番手っ取り早いんで結婚しよう、ってなりました。

-それは…全くロマンチックな話ではありませんでしたね(笑

で、お恥ずかしい話なんですが、婚姻ビザ取りに行こうって動き出した時につわりもはじまり(笑

-(笑

そこからピザに繋がったのは、元々旦那さんがイタリアでやってらっしゃったとか?

いえ、彼はイタリアでは元々ガーデナー、いわゆる庭師さんなんです。

でもオーストラリアにいたときにイタリア人ネットワークで仕事を探していたらピザ屋さんで働くことになって、そこではじめてピザを触ることになったんですがそこからハマったみたいで。

2年オーストラリアにいたんですが、その間ずっとピザ屋さんで働いていました。



-そうなんですね。

割とセンスがあったのかキレイに焼くのは得意だったみたいです。

で日本に来た時にたまたまゴイチピザさん(京都烏丸高辻近くピザ屋さん)の前を通ったら求人の張り紙がしてあって、「すいません、イタリア人なんですけど、観光ビザしか無いですけど。でも日本に住みたくて婚姻ビザの用意中で。いつビザ取れるかまだ分からないし日本語も話せないです、でも働きたいです。」って言ったら「あぁ全然いいよ」って(笑

すごく理解のあるお店さんだったんで良かったです。

-それは、本当に素晴らしい方に出会われて。それまでにも何件か回られたんですか?

そうですね、色々回ったんですがどこも履歴書を求めて来られて、そういったところは全部断られちゃいました。

で、そこから3年ゴイチピザさんで働くことになって、ピザ職人としての自信もついてきたら自分のお店を持ちたいって言い出して。

-なるほど。それは驚かれたでしょう。

実は、私も元々ずっと飲食で働いてたので、いずれ自分のお店を、って思ったことがあったんです。

何か調理に関して抜き出た何かを持っていたわけでもないんで、私何屋さんしよう、何屋さんなら出来るんやろ、って思いながらオーストラリアで働いてて。

そしたらピザ職人が手に入ったんで(笑

-(笑

それからIWAKI STYLEにお声掛けいただいたきっかけは?

私の周りのお店をやっている人は、知り合いにお願いしている人が多くて。

私もそれで良かったのかもしれないんですが、何の気なしにネットで「京都 いいテナント 工務店」って打ったらIWAKIさんが出てきて、HP見て早速電話してみて、って流れですね。

自分達に資金がたくさんあるわけでは無いから、一緒の目線に立って相談に乗ってくれたらなぁなんて思ってたら、それがハッキリとwebに書いてあったことが1番の理由ですね。

-その後、裏切りはなかったですか?(笑

無かったです(笑

岩城さんは、こっちの疑問や相談にもハッキリ答えてもらえるんで、「もう岩城さんにお店やってもらって、私ら雇ってもらった方がいいんじゃないか?」って(笑

それダサいぞって思わったら「それはダサい」ってそのまま言って下さるんで、でも全然イヤな感じには思わなかったです。

 

私たちもこんな感じでやりたいってボヤっとしてても、いざプロの人に仕事してもらおうと思っても全然まとまってなくて。

岩城さんから見たら「こっちはこうして、あっちにこのテイストが入ったら、ぐちゃぐちゃやで?」みたいなのがたくさんあったと思いますが、上手いことまとめてもらったんで良かったです。



 



-ありがとうございます。

ではお店を作っていく中でこのタイミングは凄く楽しかったなど、特に印象に残っているシーンなどありますか?

正直しんどい事ばっかりでした、彼は楽しそうにしてましたけど(笑

やらないといけない事は山ほどあるのに、お店に来るとだんだん出来上がってるから「あ、出来てしまう」っていう焦りの気持ちの方が大きかったです。

でも彼は横でのんきに「僕の店が出来てきてるなぁ~」みたいな(笑

-(笑

どちらかと言えば私は奥さんの方に共感しますね。でも良いバランスの関係ですね。

はじめてキッチンに入った時に「あぁ、もう逃げられない」って正直思いました(笑

-まだオープンして間もないですが、内装の評判などはいかがですか?

みんなオシャレやな~って褒めてくれます。

自分でデザインしたの?ってよく聞かれますけど、イメージは持ってたけどカタチにしたんは全部工務店だ、って答えてます(笑



-ありがとうございます。今の所お客さんの層としては?

7、8割は観光の外国の方ですね。

びっくりするぐらいヨーロッパの方が多いです。

-それは想定通りですか?

そうですね、外国の方が多いだろうなぁとは思っていました。

渡月橋のあたりは外国人観光客ばかりですけど、ここって少し入って来ないといけないんですけど、離れたところからでも旗とか看板が見えるから来るみたいです。



-なるほど。もう日本食飽きたぞ、みたいな観光の方なんでしょうね(笑

そうそう、甘いものいっぱい食べてきたから塩っ気求めていらっしゃいます。

-今後どんな感じのお店にしていきたいですか?

嵐山にあるピザ屋さんとして、ここにずっと永くいたいです。

そうなるとやっぱり地元の方にも大事にしてもらわないと、とは思っています。

 

確かに彼は日本語もそんなに上手く話せないし、私も特別何か取り柄があるわけでもない、でもそんな私たちを受け入れてもらうしかないです。

 

あそこのお店は外国からのお客さんがいっぱいいて、店員も日本語話せない外国人がいて、そう思ったら小さい子供がウロウロしてる時間もある。

そういうありのままの、ユルい感じは、そのまま地元の人に知ってもらいたいですね。

そして、ピザは抜群に美味しいよ!って。

出来るだけ関わる人たちみんながイヤな思いしない店になれたらいいなぁって思います。



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京都の嵐山という場所は、観光地として有名で、メインの通りは観光客でごった返しています。

その道を住宅地へ向かった、観光地と住宅地のちょうど境目くらいにルガラさんはあります。

そこでオープンした本格派のピッツェリアであるルガラさんは、内装も京都の観光地のそれとは違ったものです。

奥様の地元である嵐山に腰を据えて、永く営業を続けるためのプラットフォームであり、日常の延長線上のような空気感でお客様をお出迎えされています。

少し変わってて面白い、そして力の入りすぎていない空間、地元の方にもきっと永く愛されるお店になることでしょう。

工房うずり、Jewelry+Craft

2018.08.29

2018年7月に移転オープンした京都の彫金教室「工房うずり、Jewelry+Craft」の川端陽子様に、彫金教室を開いたきっかけや今後の展望などお伺いしてまいりました。

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-まずは簡単に遍歴をお伺いしたいのですが、彫金の世界にはおおよそいつ頃から入られた?

元々趣味が高じて自分で彫金教室に通っていたんですけど、これが仕事にできたらいいなぁって思っていて、31,2歳の頃に大阪で募集の張り紙している彫金の会社さんに飛び込みで「趣味で彫金習ってるんですけど、雇ってもらえませんか?」みたいな(笑

そうしたらおいでって言ってもらえたんで、そこに勤めることになって。

そこから4年ぐらい経って独立、って流れですね。

独立してからはその勤めていた会社からお仕事貰いながら、自分の作品を作って委託のお店さんで販売していましたね。

 

今から9年くらい前に京都で工房を持った時に、前から来てくださったお客さんが「京都に戻ってきたんだったら近くなったから私に教えて欲しい」って声かけてくださって、だったら教室開いてみようかな、と。

しばらくはショップと教室とを並行してやっていたんですが、だんだん教室のほうが軌道に乗り始めたんで教室がメインになってきた、って感じですね。

-請負のお仕事もあり、自分の作品も作っておられますが、軌道に乗ってきたのもあるかと思いますが、一番楽しいのはやっぱり教室ですか?

そうですね。

自分だけでやってると自分だけの考えになってしまいますけど、生徒さんとやっていると「あぁ、そう言うのもアリだよね」とかよくあるし、私も勉強になります。

生徒さんに色々聞かれた時に「いや~私分からへんわ、出来ひんわ」とは言えないんで、一人で黙々やっているより学ぶことは多いですね。

-単純に、生徒さんがだんだん上手くなっていく様子なんか見ていると楽しいですか?

ほんとその通りで楽しいですね。

「うわ~、こんなん出来るようになったんや~」とかよくあります(笑





-生徒の皆様は、やはりアクセサリーが大好きでいらっしゃるんですか?

習いに来られる方は「アクセサリーが好きでお店で売ってるようなやつが自分でも作れたらなぁ」っいうところから始まる人と、「アクセサリー自体にそんなに興味ないけど、金属を加工するのが楽しそう」って方と別れますね。

私自身もアクセサリー作るのに、自分はそんなにつけないんですよ(笑

昔は好きでよくつけてたんですが、だんだん自分ではつけなくなってきましたね。

作ること自体が楽しいですね。

-なるほど。

今回は移転ということでご依頼いただきましたが、なぜ移転をお考えになられたのでしょう?

まずは狭かったです。

あと、ほんとに路地奥の古い建物だったので…虫が(笑

そこで契約期間がちょうど更新の時期だったので、延長するぐらいならいっそ移転しようかな、と思いまして。

-結果的に以前よりすごく大きなお店になりましたね(笑

大きくなりましたね(笑

本当はここまで大きくなくても良くて、以前の工房より倍ぐらい、10坪ぐらいの広さがあればと思っていたんですけど、まさかこんな大きなお店になるとは(笑

(教室スペースが20坪程になりました)



-IWAKI STYLEにお声掛けいただいたきっかけと言うのは?

本当の事言うと、実は最初別のところにお願いに行ってたんですよ。

でもちょっと話が上手く進まなくて…

そこで改めてwebサイトで似たような会社さんを探している中、IWAKI STYLEさんを見つけました。

-物件探しが大変でしたよね。そんな中IWAKI STYLEに決めていただいた理由は?

もうお願いに行った時点で決めていました。

色んな所見て1番いいところ探そうとか、正直私に会社さん毎の違いとかわからないですし(笑

1件目の工務店さんが上手く行かなかったんですが、やっぱり彫金の工房やりたいってな言うと不動産屋さんも「いや、ちょっと音がね…」って言われちゃうんで、仕事受けてもらえるんであればどこでも(笑



-たしかに彫金は音が出るとお伺いしていましたが、そんなに断られるものですか?

私このお店で彫金の工房5件目なんです。

不動産屋さんに相談行くと「彫金って結構音出るんですよね?う~ん、じゃあちょっと物件探してみるんでいい所見つかったら連絡しますね」なんて言ってそれっきりとかばかりで。毎回彫金の物件探しって本当に大変なんです。

-工房5件目は初耳ですね。

毎回物件探しに難航するから、正直もうやってくれるところであればどこでも?(笑

そうですね(笑

物件を見つけてくれて私の相談に乗っていただけるところであれば(笑

-紆余曲折あってここでお店を開くことになりましたがいかがですか?何か悩まれた点であったり。

悩むとは違うんですが、ここは今まで見てきた物件と条件見比べると怖いくらい良いですね。

家賃も安いですし、何か落とし穴があるんじゃないかって(笑

-ここはエリア的に業態が限られてくるのが大きいと思いますけどね、そういうことにしておきましょう(笑

私自身、今回内装など凄く印象的でした。彫金教室が初めてだったのもありますが、デザインと言うより川端さんと仕様や使い勝手のところのお話をさせていただくのが楽しかったです。

そうですね。

今までは限られたものをどう上手く利用しようかだったんですが、今回は「ここにガスが欲しい」「ここに水が欲しい」など希望通りになったんでとても満足してます。

-その時の弊社担当とのやり取りはいかがでしたか?

キチンと私の話も聞いてくださったし、希望通りにやってもらえたんで何も問題無いですよ(笑

-私はこの玄関が印象的ですね。

私も気に入ってます。

自動ドアはやっぱりどうしても大層な感じがしてイヤだったんで、来られる方も「このドアいいよね」ってよく言ってくれます。





-本当ですか?それは良かったです。

あと表の看板を彫金で作っていただけたのがとても印象的ですね。お手間お掛けしたんですが…

いえいえ、私も自分の作ったものを看板にしていただけたんでよかったです。

-良かったです、ありがとうございます。

以前の生徒さんだけでなく、新しい生徒さんも来られていますか?

お問い合わせはちょくちょくいただきますね。

この前も近所にお住まいの外国人の方からお問い合わせあって「やりたい!」って(笑

ちょっと就活中だから仕事決まったら来ますっておっしゃってましたね。

-最後に今後の展望などお教えいただければ。

これだけスペースがあるんで、少ない人数でちょこちょこやっているのは勿体無いなぁとは思っています。

何かものづくりが好きな人がたくさん集まって来てもらえるような場所にもっともっとしていきたいですね。

-それは生徒さんとして?

生徒さんとしてだけでなく、はじめての方、プロの方、問わず。

習いに来るんじゃなくてもの作りに来る、みたいな。

彫金なんて特に、やりたくても場所もないし工具もなくて出来ないって方たくさんいらっしゃるので、そういう人に利用して貰える場所にしていきたいなぁと思います。

-色んな人が出入りする場所にしていきたい。いいですね。

そうですね、有効に使っていきたいですね。



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彫金の作業は、プロになればなるほど一人で黙々となっていくことが多いと思いますが、

川端様は、教室事業が軌道にのったことで、生徒さんの自由な発想や成長に触れることで彫金に対する世界が広がっていくことに喜びを感じて続けていらっしゃるとおっしゃいました。

それぞれの適正はあると思うのですが、

もし自分が教わる立場になったらと想像すると、何よりも素晴らしい先生だと思い、永くお付き合いしたいと思えるなと感じました。

今までの工房に比べると格段に広がった今の工房は、そんないつまでも凝り固まることのない川端様の

さらにたくさんの感性との出会いの場になるのだと思います。

BRESPI

2018.07.14

2018年4月6日、京都河原町三条にオープンしたボードゲームカフェ「BRESPI」のオーナー河上幸平様に、ご自身の遍歴やボードゲームカフェを開くにあたっての経緯などについてお伺いしてきました。

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元々プログラマーをやっていて、プリントシールいわゆるプリクラのプログラムをする会社に約10年間勤めていました。目を大きくしたり、顔小さくしたりする顔認証の処理を日本で初めて取り扱ったりしてましたね。

-それはものすごい興味がある話ですが、どうしてご自身でお店をしようと思われたのでしょうか。

何かきっかけが?

その会社では、毎年「やりたいこと、なりたいものカード」っていうものが書いて提出していたんです。社長まで見られるようなものなので、従業員は会社での目標なんかを書いていたんです。

でも私の上司、バイク屋になりたいって書いてたんですよ(笑

-なるほど(笑

「あっ、そんなんでいいんだ」と思って。それから自分も、正直に雑貨屋になりたいとか、メイド喫茶のオーナーやりたいとか、ダーツバーで働きたいとか、

その時々にやりたいことを書くようになったんです。

それからボードゲームにすごくにハマって通っていた時に、色々考えるようになって。

当時ボードゲームカフェって大人の空間ではなかったんですよ。少し窮屈な感じで、ちょっと騒がしい学生さん達がいたりして。

私ならお酒が楽しめてゆっくりできるようなお店がいいなと思ったときに、そんなお店が無いならじゃあ思い切って自分でやってみようかな、と。

-凄く思い切っていますよね。

ええ。でも会社も待遇なんかは悪くは無かったんで、どうしようどうしよう、なんて思っていたんです。

そんな時にある友人と出会ったんですよ。

その友人には色んな経歴があって、自分と違って思い切って人生楽しんでるなぁなんて思って感化されて。

よしじゃあ自分も動いてみよう、とりあえず動いてみてダメならいつでも止まればいいんだからって思って。

まずは不動産屋に行ってみよう、不動産屋に行ったら次に内装屋かな、なんて流れでIWAKIさんにお電話させて貰いましたね。

あの時は物件も決まって無かったのに突然打ち合わせしていただいて…(笑

気づけば色々前に進んでいて、「あれ、できんじゃね?」と思ったら、自然と「よし、じゃあやろうか」ってなりましたね。

―なるほど。そのボードゲーム自体に出会ったのは今からどれくらい前になりますか?

だいたい8年くらい前になるでしょうか、結構前ですね。

同じ会社の先輩の家で飲み会があったんですが、その時にこんなゲームあるよって勧められたゲームが凄く大人向きで面白くって。

―今までのボードゲームのイメージが変わった?

もう凄く変わりましたね!

―それは、なんて名前のゲームだったんですか?

ドミニオンって言うんですが、ルールも凝ってて、絵が凄くキレイであんまり子供っぽさも無くて、戦略性を楽しむ感じのゲームですね。



―それが大人にも広がるとお店も楽しくなりますね。

それからお店を具体的に作っていくわけですが、IWAKI STYLEにご依頼いただいた決め手はございますか?

実はオーナーさんのご紹介でもう1社見積もりを依頼した工務店さんがありました。

ただ予算の考え方が全然違いましたね。

IWAKIさんは税込み価格で予算内のご提案。

他社さんは税抜き価格で予算オーバーのご提案。

その姿勢で「あぁ、こっちの意図を汲んでくれているなぁ」と感じましたね。

他には「ここはもっと減らしてもいいんじゃないですか?」など、私が考えていなかったことを色々ご提案いただけたことも優しさを感じられて良かったです。

IWAKIさんと一緒なら自分も勉強できるし上手くいくんじゃないかな、と感じました。

お店が出来上がったあとのことも考えてくださっている、とでも言いましょうか。

-ありがとうございます。IWAKI STYLEの仕事はいかがでしたか?

1番嬉しくて印象的だったのは、カウンターの天板の色合わせをして塗った後に、イメージが違うと言ったときですね。

担当の向山さんと「んー、何とかなんないですかねー?」「なかなか、厳しいですねー」みたいなやり取りしていたんですけど、その日の晩に向山さんから「ちょっと塗り直してみたんですけど確認してもらっていいですか?」ってすぐ連絡が来た時はすごく感動しました。

ちょっとウルッと来ましたね(笑

私も結構無理言ってたし、スケジュールも大変だったと思うんですけど、私自身多少仕方ないかなって思ってたところもやってくれたのでカッコいいなって思いました。



1番楽しかったタイミングはどのあたりでしたか?やっぱりお店が出来上がっていく感じでしょうか?

そうですね、やっぱりこの壁が出来上がった時でしょうか。

―私も印象的ですね。

打ち合わせでこの壁に何かアイキャッチが欲しいと話をしていた中で、ボードゲームから想起するイメージが無いかなとお伝えした時に、六角形の話題がポッと出てきた時に「お、これ行けるな」って思ったのを凄く覚えています、楽しかったですね。

そうですね。

打ち合わせの時は、敷き詰めるか一部にするかっていうのもあって、私は敷き詰めたいって思ってて、結局私の無理を通してこの形になってどうなるのかなぁって思っていて。

色々わがまま聞いてもらえたかなって思っています。



 



―とんでもございません。

まだオープンしたばかりではありますが、今後はどのようなお店にしていきたいですか?

今の感じは気に入っています。

売上も徐々に上がってきているんでいい傾向かなと思います。

お客さんも優しくていいお客さんばかりですし。

でもキチッとしているように見えて少しユルい感じで接客していきたいとは思っています。

ダラっとした感じでダラっとやるんじゃなくて、キチッとしているように見えてみんなでワイワイしている感じと言うか。

ちょっと分かりづらいんですが…。

そういうメリハリつけつつ、このままの感じでやっていけたらなぁと思っています。



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都市部を中心に「ボードゲームカフェ」というお店は着実に増えています(2018年現在)。

マニア的ファンがいるジャンルをお店や商売にした時、年月をかけてそのジャンルの門戸が狭まり、新規のファンとなる人を減らしていってしまう恐れがあります。

それは、運営する側やファンが特有の排他性を発揮して、そうさせていきます。

オーナーの河上様は、本当にボードゲームが好きでこのお店を開かれました。お伺いしていても膨大な知識をお持ちでいらっしゃいます。

それでも、この「BRESPI」は、既存のボードゲームカフェに集まる排他性をなるべく無くし、いかに多くの人にボードゲームを楽しんでもらえるかを、

業態やサービス、そしてIWAKI STYLEが担当した内装で深く考えておられました。

オープンして間もない現在でも、売り上げが順調にアップしているBRESPI様は、今までのボードゲームカフェと違う広がりを見せてくれるでしょう。

 

Caffee Epica

2018.06.08

京都・出町柳「Caffe Epica」のオーナー原田真佐寛様に、コーヒーの面白さ、お店のこと、色々お伺いして参りました。

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初めのお仕事は、正直お金を極端に稼ぐ必要があったこともあって、コンピューター関係で、色んなアプリのインストラクターをしていました。その後も同業種のコールセンターやサーバーエンジニアなんかをしていました。

元々飲食をやりたいと思っていたんですけど、さらに人と接する仕事がしたいっていう気持ちが高まったので飲食を志しました。

もちろん当初の目的だったお金のこともクリアになったんでね。

それで入った仕事がたまたま和食店だったんですね。

 

―それは何歳くらいの時ですか?

 

たぶん20代後半ですかね。

 

―それが今はコーヒーへの拘りを打ち出したカフェになったわけですが、

元々コーヒーが大好きだったんですか?

 



 

いや、僕元々コーヒーは大嫌いで(笑)。紅茶は好きで飲んでたんですけど、なんで、みんないつもコーヒー飲み行こうか、みたいな感じになるかわからなくって。

でも大学の時の先輩の一人が、「お前コーヒー嫌いらしいな。ちょっとついてこい」って言われて、車で一時間くらいかな。正直どこいったかわからなかったんですけど、そのコーヒー屋さんで飲んだコーヒーがおいしくって、その時からコーヒーが何となく気になりだしたんですね。その時はまだ紅茶も飲んでいたんですけど。

でも気になりだしたら、コーヒーって色んなものがあるんだなっていうことを知って。

で、UCCのセミナーを受けてみてから面白い、もっと突き詰めていきたいなってなりましたね。

それから大きな転機は、スペシャルティコーヒーっていうものを知り、亀岡のカフェタイムを知ったことですね。 その業界の面白さや奥深さに、ドンドンドンドンどっぷりハマっていったんですね。

 

―コーヒーを知り始めて、そこからさらにスペシャルティコーヒーに出会うわけですけど、やはり全然違うものでしたか?

 

それは、全く違いましたね。

もう違うもの、今まで知っていたコーヒーとは別のものだって思いましたね。

 

―やはりそうですか。

UCCのセミナーを受けていらしたこともあると思いますけど、

自身のお店を持ちたいと思うタイミングはどのあたりからなんですか?

 

それは和食をやめるタイミングですね。

和食は、体調を崩していたこともあるんですけど、奥さんの親に将来のこと考えて、自分のお店を持てっていわれたんですよね笑

 

―それは、人生変わる助言ですね。

当初から今のようなコーヒーに特化した形でお考えだったんですか?

 

当時はいわゆる普通のカフェを目指していたんですけど、

カフェタイムさんと出会ったことからコーヒーに特化することにしました。

 

―なるほど、そういう流れなんですね。

そのコーヒーに特化するという上で、このお店は何が一番の特徴ですか。

 

それは、抽出器具の多さですね。



―やはりそうですか

 

同じ豆でも抽出の仕方で全く変わるっていうのを体感していただけるお店って他にないと思いますからね。



―私は当初そのコンセプトをお伺いして、このお店、そして原田さんは、コーヒーに奉仕していらっしゃるなって感覚を持ったんですね。

 

そういうとこありますね。

なんか、コーヒーの求道者ってよく言われますね。笑

だから、コーヒーマニアの方もよくいらっしゃるお店になりましたし、

コーヒーそんなに詳しくないっていう人もいらっしゃるけど、興味をもって色々聞いて頂けると、楽しく深めてもらえているなと思えていますね。

 

―続いて、内装に関しては元々どう考えていましたか?

 

最初イワキスタイルさんには、ガラス・木目みたいな感じで素材感だけをお伝えしたんですね。

 

―そうでしたね。

 

それを言っただけで、ほぼこの形になったので、その後ここをこうしてなんて言った記憶がないですよね。

 

―そうでしたね。

厨房内のことはいろいろとやり取りしましたね。

 

そうですね。高さとか、配置とかはいろいろ話しましたね。

でもそれ以外には何も言ってないですね。

 

―仕上がりはいかがですか?

 

もう、大変満足しております。



―ありがとうございます。ご来店されるお客様の評判はいかがですか?

 

もうやっぱり、すごいおしゃれとか、キレイとかいってもらえますんでね。

何よりよく言われるのが、トイレがおしゃれとか、トイレがきれいとか言ってもらえるんですよね。



―へぇ、そうですか。

 

かなりビックリしたのが、トイレを見ただけで、「ココ、イワキスタイルさんでしましたか?」って言われたんですよね。

 

―えぇ本当ですか?!

 

「このトイレの作りはイワキスタイルさんだと確信しました」って言われました。笑

 

―えぇっと、それは、同業っぽいですね。笑

 

そうですかね。まぁ他の方にも喜んでもらえています。

 

―本当にありがとうございます。

お店づくりで一番難しい、と感じられた点はどうですか?

やはり厨房の配置ですか?

 

うーん、やっぱりそうですね。

実物で動いてみてテストして決められるわけじゃないので、

自宅でテープなんかを貼って、こんな感じかなぁとか色々やりましたけど、家では同じ広さはとれないので、悩むところでしたね。

 

―なるほど。確かにおひとりでされるので綿密さが重要ですしね。

 

でも働いてみて、動きが無理っていうのはなかったですね。デザインは本当に満足していますし。

 

―ありがとうございます。

それでは営業初めて一年半となりましたが、運営の方はいかがですか?

 

もちろん、満足っていう程ではないんですが、

コーヒーの専門ということで、常連さんもついてくれています。

驚きなのは、かなり遠方の方が多くいらっしゃるということですね。東京や神戸なんかから目指してきていただいている。

なので、そんなにしょっちゅうは難しいんですけど笑

ご近所の方にも利用してもらっていますけど、もっと増えて行ってもらいたいですね。

後は、学生さんや海外の方も増えてきてますんで、そういう方にもサービスを注力していきたいですね。

コーヒーの事、色々と聞きたい若い方やビギナーなんですっていう方が多いので、そういう方にもっと魅力を伝えていきたいですね。

 

―やはりコーヒーに奉仕されていますね笑

 

そうですね、軽く布教活動のような感じで笑。

でも本当に広まってほしいですね。



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Caffe Epicaの特徴は、豆を選び、エスプレッソ、ハンドドリップ、サイフォン、フレンチプレスと様々な方法で抽出してコーヒーをいただけることです。

そして扱う豆である「スペシャルティコーヒー」は厳しい審査の基、選び抜かれた最高品種の豆です。

その本当の美味しさ、特別さを知っているオーナーの原田様は、その魅力を最大で抽出するために未だに努力を惜しみません。

それでもマニアに向かうのではなく、より多くのその魅力を知らない人へ向けていらっしゃいます。

それは、コーヒーのため。かかわる人のため。

そんな原田様はきっと永く本当においしいコーヒーを提供し続けられることでしょう。

 

わいんばーりゅうちゃん

2018.04.30

2015年に京都西桐院綾小路にオープンした「わいんばーりゅうちゃん」オーナーの金子竜介様に、ご自身のキャリアや今のお店に対する思いをお伺いしてまいりました。

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金子竜介様

高校卒業後、専門学校を経て航海士として仕事をスタートしていたが、

その後、飲食業に興味を持ち転職。

京都寺町今出川のイタリアンレストランで料理人として修業を積み、

その後ソムリエに転身。

2015年にわいんばーりゅうちゃんをオープン



―元々航海士としてお仕事をされていた中で、なんでまた飲食の方向にシフトされたのですか

もちろん航海士の仕事がそれなりに辛くて辞めたいっていうのは、ありましたけど笑

陸に上がりたいというか。

でも、さて何やるかって考えたときに、船乗りって船の中では交代制で料理を作らないといけないんですね。そんなのやってて、楽しいなっていうのもありましたね。

それで、調理師専門学校に入りました。

―それからイタリアンのお店に就職されたんですね。それは、周りの新人に比べると時期は遅いですね。

そうですね。26でしたから。

―いかがでしたか?職が船乗りからレストランに代わって。

それは、もう最初はキツイし、給料も安いし。休みもないし。

特に僕の場合は出来が悪かったのでね。未だに、当時のシェフもマダムも一番怒ったスタッフだと言われますよ。でも、そこで、8年?くらい働きました。

その後、8か月フランスのブルゴーニュに遊びにいっていたんですね。



―遊びに、8か月っていうのは、長いですね。

まぁ一応ワインの産地なので、色々見たりしました。

―やはりイタリアンで仕事する中でワインにのめり込んでいったんですか?

元々は料理人としてお店には入ったんですよね?

まぁそうですね。はじめはコックで入ってるんでね。

でもまぁ僕は出来が悪かったんでね笑、下の子がめっちゃできる子だったので、すぐに追い越されたりしましたしね。

そんなこともあって、どうしようかってのもあって。あと、ホールに出されたしね。

そんな中でワインの事も好きだし、ソムリエの試験でも受けてみようかっていうので、受けて、それで、ソムリエになりました。まぁ料理の仕込みなんかは手伝っていましたが。

―その後、自身のお店を開きたいとなったのはどういったお気持ちの変化がありましたか?

それは、元々働いていたお店のシェフが従業員にはそういう風に伝えていたんですね。

飲食で働くならいずれは自分のお店を持つべきだと。

だから他の従業員もそうしているし、僕自身もそう思っていましたね。

―なるほど。

実際具体的に自分でやるとなると、料理人として働いている期間よりもソムリエの期間が長くなっているので、ワインバーを開くというのは、金子さんにとっては自然な流れなんですか?

うん、形としてはね。

―でもワインバーとしても特色はありますよね。

店名は「わいんばー りゅうちゃん」で、気軽に、底抜けに気軽な雰囲気ですよね

 

うん、まぁ横文字で読めないのもあれだなっていうのもありましたし、

覚えてもらいやすい名前っていうのもありますし、

僕自身が、レストランであってもそこまで堅苦しいサービスを前のお店でもしてこなかった。

そういう感じもあって、気軽さに振り切ったんですよね。僕自身がやりやすいようにしましたね。

だからワインに対しても特にこだわりを持たずしています。

でも試飲会で自分が飲んだものだけをそろえていますね。

他人にどれだけ進められても、自分が飲まないと入れないです。

自分のわかる範囲でお店を作っていますね。

―なるほど、それでもワインのニュアンスは絞られてきたりしますか?

まぁそうかもしれませんね笑 ある程度ばらけるようにとは意識してますけど。

でもまぁ特色がわかりやすいものを選んでいるとは思います。

お客様にも伝わりやすいもの。ワインを追求すると細かいディテールを求めるものを選びがちになりますけど、できるだけそうはしないようにとは思っていますね。

―そうですか。そういう意味では、わいんばーりゅうちゃんのお客様の層はどんな感じですか?ワインに小うるさい人なんかもいらっしゃいますか?

いないです。あの看板のお店にそんな人来ないですよ笑



―やっぱりそうですか笑

そうですね。看板と同じじゃないですか。いい意味で、緩い感じで来てもらえているっていうか。なんならワイン飲まない人もいますよ。

あの看板のニュアンスと同じ人が来てくれていますね

―看板と同じっていいですね。 確かに僕らもそのつもりで作りました。金子さんとお会いして、金子さんのお店になるようにロゴを作りましたね。



看板は、本当に考えてくれた方に感謝ですね。いいの作ってくれたなぁって。うまいなぁって思いました。

―僕も、あれができたときは、キタって思いましたね。

そうですよね。あれは、うまいことニュアンスが伝わりますよね。

いろんなお店にショップカードを置かせていただいていますけど、すごくなくなるの早いらしいですよ。

―いい意味で、緩さも表してますよね。

そうそう、緩さね。

それでも「わいんばー」っていう文字をつけるのは本当に意味がありましたね。

少なくとも皆さんお酒を頼んでいただける。料理だけって方はいないですね。

そこはすごく助かってますね

―なるほど。内装についてもお客様の反応はいかがですか?

そうですね。カウンターバックの棚の見せ方は、みんな褒めてくれはりますね。



―ありがとうございます。結構、光り方のテストなんかも色々しましたね。

インパクトがあるみたいで。グラスがグワーッとならんでるのは、いいみたいですね。

―ちなみにどんな事があって、イワキスタイルを選んでいただいた感じですかね。

それは、一番は、伏見のエノテカC.d.Gさんに行ったことですかね。

―そうでしたね。

 その感じがいいなぁっていうのはありましたね。

まぁ物件違うんで、違いもありますけど、よかったんですね

―ありがとうございます。

2年たちましたけど、お店の運営は変わってきましたか?

やることは変わってきましたね。

ワインバーっていって始めたんで、料理はそんなにしないって思っていたんですけど、

なんだかんだ色々できるし、お客さんも頼んでいただけるんで、そんなことでどんどん増えてきましたね。

火口2つしかないのにね笑



―確かに、すごいメニューの量ですね



そう、厨房のスペース的にはかなり厳しいですねけどね笑

―メニューもう少し限定してっていうのは、無いんですか?

うん、そう思ってるつもりなんですけど、ドンドン増えてますよね笑

まぁ自分もやりたいしね

だから、料理ずっと作ってたらお話できないんで、お話したい常連さんには、「ワインバーじゃないの?」「ダイニングバー?やん」みたいなことは言われたりしますけど笑

おおむね喜んでいただいておりますね

ワインはご飯出したほうが、たくさん飲んでいただけますしね。

 

―そうですね。最後になりますけど、今後の展望をお伺いできますか?

展望って大げさなビジョンはないですけど、

今の感じでやっていけるのであればベストですね。

初めの一年以上、正直苦しかったですし、色々試行錯誤しました。

それをやって、今常連さんも増えてきたし、喜んでいただいています。

一生懸命頑張って、新しいこと考えたり、新たな集客の方法も考えて、

その上で、今の感じのお店を続けていくことが大事ですよね。

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金子様は、自分のわかる範囲のこと、自分の思う良いこと、そしてやりたいことを「わいんばーりゅうちゃん」では実践をされています。それは、無理なく営業するということに聞こえる反面、他人の拘りや流行に流されないという意味で、簡単なことではないと思います。

今、自身の思う形に近づいた(なった)りゅうちゃんは、これからも「一生懸命」「頑張って」自分の思ういい意味で「緩い」りゅうちゃんを続けていかれることと思います。

Cafe Bani Matar

2018.04.06

2017年末に京都金閣寺エリアにオープンした「Café Bani Matar」(カフェバニーマタル)様のオーナーの田和様にお話をお伺いして参りました。

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―当初、田和様はお父様が経営される神戸の喫茶店チェーンである「カフェテンプル」の一店舗で店長をなさっておりましたが、今回は独立という形で、さらに京都で始められたということですが、どういった背景がございますでしょうか?

私は神戸生まれの神戸育ちなのですが、父の実家があるのが京都なんですね。

それで、慣れ親しんだ土地ではあったのですが、お店としては、観光地である京都で始めるということに大変興味がありました。

いろんな国の方に対面して、スペシャルティコーヒーを飲んでもらえる。それがモチベーションでした。

自家焙煎のスペシャルティコーヒーをたくさん用意しているのですが、

世界的にみると日本、さらに京都は特にたくさんそろえている方だと思います。

きっとそんな国の人には楽しんでもらえるのではないかなと思いますね。



―やはりコーヒーをじっくりと楽しんでもらえるお店というのが大切なんですね。

えぇ、自分の舌で納得して仕入れたコーヒー豆を、ゆっくりとした空間で楽しんでもらえる。

そしてコーヒー豆の販売も行う。それがコンセプトですね。

―空間として、仕上がりはいかがですか?ご依頼いただいた当初との変化もたくさんありましたが。

そうですね。でもまず、今は出来上がった空間で良かったですね。



元々は、対面カウンターだったり、焙煎器があったり、内装の仕上げなんかもたくさん理想はあったのですが、今回テイクアウトを行うという意味では今の形が良かったのかなと思いますね。

―もちろん、色々と苦労されて変更をしていた部分はあると思いますが、

今の形にはフィットしたものができましたね。

でもやはり、銀行さんとの件が一番苦労しましたか?

えぇ、やはり銀行と融資のやり取りはとっても苦労しました。

でも、金額を落としたプランも対応いただきアイデア勝負でうまくいきましたね。

―ありがとうございます。

全体としてイワキスタイルのお仕事はいかがでしたか?

すごくわかりやすい図面と説明。また、ニーズを聞いてご提案いただけた。

そして、報告も細かくしてもらって、相談してもらえたので、大変よかったです。

―ありがとうございます。

最後に今後の展望をお伺いいたします。

 そうですね。まずは、本当においしいコーヒーを飲んで満足して帰っていただくことをちゃんとできるお店にしていくことですね。

その上で、二階をもっと有効活用していったり、さらに豆の購入もしていただきたいですね。

外国の方も結構豆を買っていかれることがあるんですね。

やっぱり、そういう風にも広がっていくとうれしいですね。

バニーマタルの提供している豆の特色と良さがもっと伝わってほしいですね。



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イワキスタイルにとっても計画から施工までの間にコンセプトの変遷を同じ様に体験し、最終的にエリアにもマッチした形にできたということは大きな経験になりました。

さらに多くの人に喜んでいただくために何をしていくかを日々考えて実行しているオーナーの田和様のお話をお伺いし、今後、よりたくさんの方にバニーマタル様のもつオリジナリテイがさらに広がっていくことと信じて疑いません。

SpiceCurry&Dining Cumin’s(スパイスカレー&ダイニング クミンズ)

2018.04.04

京都御池エリアのオフィス街に2018年2月誕生した「SpiceCurry&Dining Cumin’s」(スパイスカレー&ダイニング クミンズ)様のオーナーの山田様に、ご自身の飲食店のご遍歴と今回のお店への思いについてお伺いして参りました。

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―まずは、オープンおめでとうございます。

今回カレー店をオープンされたわけですが、山田様の飲食業界での経歴をはじめにお伺いできますでしょうか。

僕は、16歳の時に高校を中退しまして。夏のテキヤさんでアルバイトをしていたんですね。

それが結構楽しったんですが、夏が終わればやることもなくなってきたんで、

たまたま高校生の友達のアルバイトの面接に暇だったんでついていって、

友達は学校の関係で面接は落ちて、たまたま居合わせた僕が合格にしてもらったんですね。

「厨房入れる?」「入れます!」みたいな具合で、厨房の意味も分かっていなかったんですけどね。それが初めての飲食。洋食店でした。

―それは、かなり成り行きなスタートではありますね笑

そうなんです。

でもその後色々と飲食仕事を深めていく中で、世間ではイタリア料理屋さんが流行ってきまして、僕も興味がわいてきて、大阪のレストランに入りました。

そこで、色々と料理を覚えましたね。

その後は、親戚の経営する居酒屋店を任されたりだとか、創作料理とか、色々やりましたね。

 

でも今回のお店を開く直前は、全く違ったことをされているとお伺いしましたが。

そうですね。繊維会社で働いていました。

そこは大体10年くらいつとめていたんですけど、ずっと心のどっかでは自分のお店を開きたいっていうのはあったんですね。

考え始めた当初は、創作料理のお店っていうのを考えていたんですけど、

それこそずいぶん前にブームになった当初のインドカレーにハマっていた時期があって、自分でも作ってたりして。カレーもやりたいなとは漠然と思っていて。

そこからスパイスカレーっていうジャンルが生まれ始めてから、ここ数年はカレー店をやりたいなって気持ちの変化があったんですね。

―なるほど、そこから実際に今回のようなお店のコンセプトにいたった経緯はどんなところからですか?

もちろん、物件がありきのところが大きいんですけど、

コンセプトだけでいうと、カウンターのみのお店になるのかな、とか考えていたんです。

この物件を初めて見たときに、

当初持っていた創作料理店の夜のゆったりしたイメージなんかもできるかもとか、

カレー店としては、こんな具合にとか、色々とつながっていって固まっていったんですね。



―なるほど、やはり物件が決まるときはそのような直感に近いものが働くかもしれませんね。こちらの物件は、いわゆる居抜き物件としては、かなり設備や内装が揃っている物件でした。 イメージをいかに変えていくかっていうところが大切だと思うのですが、イワキスタイルのご提案はいかがでしたか?

 

そうですね。自分が思い描いていたものとズレがなかったんですね。

だからすんなりお願いできました。

初めに話をさせてもらってから、ご提案いただいた時にギャップがあると、

その後決めていく細かいところもすべて、色々と悩んだと思うんですね。

でもそれが無かったからそこからもスンナリ行きましたね。



―ありがとうございます。

最終的な仕上がりやイワキスタイルの働きはいかがですか?

壁の色を変えて、入口の回りをああいう風にしていく最中を見ているときは、ウワー変わっていくなぁってなりましたよ。うれしくなりましたね。



もちろん比較対象がたくさんあるわけではないですが、満足しています。

また、感謝しています。実際に出来上がったものがあって、それが事実なんでね。

来てくれているお客様も今のところは良いように言ってくれています。



―本当にありがとうございます。

完成してからお伺いさせてもらった際に感じたのですが、アルバイトのスタッフの皆さんもとても熱心に感じましたね。



そうなんですよ。みんな一生懸命やってくれている。

月替わりのメニューを今は2か月に一回にしようだったり、メニューもちょこちょこ変えて行ったりするのも意見してくれたり、

沢山アルバイト募集に応募してくれて、その中から選ばせてもらいましたが、

私は見る目はあるのかなと笑。 本当に助かっています。

―きっといい支えになりますね。

最後に今後どんなお店にしていきたい!など展望をお伺いできますでしょうか。

場所柄お昼間にお仕事されている方のランチ営業は沢山ご来店いただいておりますが、

当初描いていたように、夜の営業をね。お酒を充実させたり、お料理をゆっくりと楽しんでいただけるようにしていきたいですね。

こういう内装のお店になったので、最大限活用していきたいですね。

 

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オープンしてからランチ営業は好調のクミンズ様。

オーナーの山田様が、飲食を初めて、離れて、そして自身のお店を持つことで飲食に帰ってきたというお話をお伺いする中で、今、改めて飲食で働いていることへの喜びがとても伝わってきました。

一皿のカレーでファンを獲得することで、カレー店から、夜、ワイワイ楽しむことができるカレー店へと変貌されていくことでしょう。

bistro Chic

2018.03.31

2018年2月に京都北区今宮大宮に新しく誕生したフレンチレストラン「bistro Chic」

オーナーシェフである石橋様に料理人としてのご経験とお店の展望をお伺いして参りました。

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 ―まず、石橋さんが料理をお仕事として始められたのはいつ頃ですか?結構若い時から?

いえ、私は結構遅いですよ。25ですか。

―あ、そうですか。それまでは?

実は高校からバンドをやっていて。その、音楽活動として18歳から東京に住んで活動していたんですね。

―それは!?また全く違うご経験をされてきたんですね。初耳です。

当初の目的は音楽でしたが、それが、夢かなわず。その後IT関係の派遣社員として仕事をしていたんですが。なんか、やりながらもあってないなって思っていたんですね。

もともと食べ歩きが好きだったのもあったんですけど、なんか作るっていうのことについて、形を変えてですけど、やってみたいなって思って、飲食のお店で働きだしたんです。

それで、初めて入ったのがポルトガル料理のお店で。

 ―なるほど、あまり簡単にイメージのできない料理の種類ですけど、そこから料理の道を深めていったんですね。

えぇ、そこでは3年ほど働いてから京都に戻ってきて。

カフェレストランやフレンチのビストロやレストラン等、色々と経験して、その後立ち上げにシェフとして入ったバールがあるんですが、そのお店はあまりうまくいかず潰れてしまったんですけど、その後そのお店のオーナーの経営する居酒屋で働いたんです。



―居酒屋ですか。

でも、そこでは「君の好きなようにやったらいいよ」っていってももらえたので、

毎日色々考えて勤めていましたね。 それをやりながら、今につながるっていう感じですね。

―ありがとうございます。今「Chic」がフレンチのお店になっているのは、

やはり、京都のフレンチレストランやビストロのお店のご経験からですか?

いえ、初めに働いたポルトガル料理のお店ですね。

というのも、ポルトガル人のオーナーシェフがいたんですが、

その方は、元々フレンチのシェフでしたので、ちょっと変わってるんですが、

ポルトガル料理店でありながらフレンチの基礎や調理器具を使用されていたんですね。

コンソメなんてポルトガル料理にないのに、使っていたり。

―ではやはり、そのポルトガル料理店の経験が礎になりますか。

ええ、ためになったり、今も体に残っているのは、ポルトガル料理店での経験ですかね。

―その後今回のお店をオープンする直前は居酒屋で仕事してらっしゃいましたが、

自身のお店を持とうと思い、このChicとうお店になったのは、どのような気持ちの変化からですか?

それは、簡単に言うと、結果的にこうなったとうことはありますね。

―なるほど、というと。

根底でずっと、自分のお店で、自分にしか出せない料理ってなんだろうっていうのはずっと考えていたんですね。

 

それが、調理経験の流れで、今になったというか。タイミングがあったんですね。

自分にしか出せない料理っていうのは、今もずっと考えて、これからもずっと続いていますけど。

 

―自分に向き合っていたらそういう気持ちの変化があったということですか。

畳の上で食べるフランス料理店ってあまり無いなって、ふと考えたりだとか。

料理がしっかりしたお店って内装なんかもしっかりしていて、少し肩ひじはったお店が多いし、それを和の空間にしてみたらどうなるかな。

どっかリラックスして、でもしっかりした料理を出せるお店があったらいいんじゃないかとか思うようになったんです



―それで、ずっと根底に思っていた。自分のお店を持つということを実際に行動に移すタイミングと合致して、具体的にお店が始まったということですね。

 それでも、そのコンセプトを業者なり伝えるのはなかなか難しい部分があると思うのですが、イワキスタイルに対しては伝わったと思えた部分はありましたか?

 

当初お伝えしたのが、この物件そのままの形をほとんど生かしていきたいっていうことなんです。

―そうですね。このまんまっていうことと、お料理の具体的なコンセプトと、お店の抽象的なコンセプトをお伝えいただきましたね。



実は、元々、こうしてほしいだとか、そんなに具体的になかったんです。

物件を見て直感的にいいなって思えていたので。

町家改装でよくある、ファサードはそのままで、中は相当改装しているっていうのとは違う、

元ある形に少しずつ肉付けしていくっていうことを想定していたんです。

そして、その肉付けについては、大きな枠組みのイメージをお伝えして、それから実際に作る人たちの感覚が細部に入ってくると面白くなるのかなって思っていたんです。

だから、スタンスとして、細かいことは決めてきっていかなかったんです。

だから、初めにカウンターをこんな感じでという提案をしてもらったときは、思ってもみなかったというか、驚きもあって。それからあぁこんなお店になるかって、思いました。

もちろん出来上がりは素材(木材)ありきなので、当初のイメージとは少し変わりましたけど、結果的にはよくなったと思っています。



―私どももイメージよりももっと良くなったと思っております笑

大きなイメージよりも、細かいことの積み上げが大切で、

その細かいことは、ことが進む中で決まっていくことですし、

その上で完成したものを僕はすごく気に入ってますね。

―本当にありがとうございます。

ご来店されるお客様の反応はいかがですか?

それは、入ってきてまずこのカウンターに目がいきますし、良く言っていただけますし、

間違っていなかったと思いますね。

 

あと、どのお客様もすごく長居していただいておりまして、精神的にリラックスしていただいているのがわかります。

そこはそのままでいいのかなって思えていますね。

私は、しっかりと料理作ってね。



―それは、私たちにとっても本当にうれしいですね。

イワキスタイルをお選びいただいた、一番決定的な部分はどんなところですか?

 

やはり職人さんとのつながりが強いってことですね。

完全に施工が外注だと金額が嵩むっていうこともありますけど、

店舗の施工の経験がたくさんあるということが信頼につながりますね。

特に飲食店をたくさん施工されている。

正直、このやり取りでは、今後おかしなことになる可能性があるなって思った業者さんもございました。

 ―ありがとうございます。

今後もその点はもっと深めていけるように努めてまいります。



―最後になりますが、CHICを今後どのようにしていきたいですか?

今後の展望というところですが。

そうですね。規模をどんどん大きくしていきたいっていうのは無いです。

もちろん2Fを使うことは想定しています。

でも、自分のイメージするものをしっかり作って、共感していただけるお客様が増えていったらいいなっていうのを一番に思います。

 

あと、こういう物件(古い町家、そして繁華街でない場所)を選んだとのかっていうと、

長くできるお店にしたいということですね。

 

―確かに、繁華街のテナントビルなんかよりも落ち着いてどっしり構えてできるって思えますね。

そう、落ち着いてできるということですね。

あと、長い目でみるという意味では、息子が大きくなって、料理人になりたいってなってもできるようにね笑

大体親が洋食だと子供は和食に行ったりするんでね、この店づくりだと、和食でもこのままできますよ。

そんなことも考えてます。

 

―長くやるって、そこまで考えることですよね。

その頃には、Chicは世の中にもしっかり認知されていますし、お子さんも助かりますね。

そうですね。そうやって続いていけばなぁって思いますね。



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一顧客として、どんなお店に行きたいか。

やはり、しっかりと料理に向き合った一皿を提供していただけるという信頼があるかどうか。

オーナーの石橋様に対しては誰もがそう思えるのではないでしょうか。

最高の一皿。そのための優先順位やお店作りは、それをお手伝いさせていただいたイワキスタイルにとって、かけがえのない経験になりました。

「bistro Chic」は、きっとこれからもファンを増やしていくことでしょう。

ハンバーグシチューのお店 一(かず)

2018.03.26

 

2017年2月に京都府宇治市にオープンした「ハンバーグシチューのお店一(かず)」

現在(2018年3月)では地元の方々に愛されるお店である当店のオーナーシェフである高瀨様に経歴からお店の始めるに至った思いをお伺いしました。

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経歴

大阪の調理師専門学校卒業後、料理協会に所属して、ヘルプ(流しの料理人)として活動。

ホームパーティや企業・官庁のパーティなどでふるまう料理人としてキャリアをスタート。

20代後半でピザ屋店長職他数多くの飲食店で勤務。

京都の完全手作りの産後食を提供する病院の料理人として和洋中など多岐にわたるノウハウを得る。

2017年2月京都府宇治市黄檗に「ハンバーグシチューのお店一(かず)」をオープン。

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―ご経歴をお伺いしましたが、料理人として礎となるご経験はいつ頃になりますか?

産後食(産婦人科の個人病院に於いて、病院内で手作りする産後食をある種営業の目玉として営業していた病院)をやっていた時に出会った人が、経験豊かな方で、食材の管理から下ごしらえから何から全部教えてもらいました。かなり大勢働いていたんですけど、厳しくもかなりかわいがってもらい、それがとても大切な経験ですね。



―それがきっかけで、洋食店を開きたいと思い始めたんですか?

いや、その時のその師匠が、独立して店を出そうかなと、考えていらっしゃったんですね。

それで、お前も一緒にやろうかって誘っていただいただいたのですが、その方が難病を抱えていたんですね。

まだ、50代だったんですけど。

それで、お店を開く前に亡くなってしまいまして。私はその夢を引き継ぐっていうのを心に決めて今までやってきました。

―そうでしたか。とても魅力的な方だったんですね。

ええ。その方がなくなったときに、ずっと大事にされていた包丁を、棺桶に入れていこうと思って、キレイに磨いてお葬式に持っていき、息子さんにお渡ししたんですけど、「おやじは道具を滅茶苦茶大事にする人でした。その大事にしている包丁だから、大事に使ってやってください」と、譲り受けたんですね。

―それを今も大事にしているんですか。



ええそうです。包丁に、お前もついてくるか?みたいな感じでね。

 ―初めてお話をお伺いした際に、このお店の規模の業態、つまりかなりオーソドックスな洋食店でありながら食材に対して強い拘りをお持ちであることをおっしゃったのをすごく覚えているんですが、やはりその方の影響がございましたか?

そうですね。

―それから実際に自分の店を開くってなったのは、やはりお金がある程度たまったとかっていうタイミングですか?

ええ、お金もそうですが、上の娘が高校に入り、下の子が小学校に入ったというのが大きかった。

今がチャンスと思えましたね。これを逃したら自分ももっと年を取ってしまうし。



―お店を開くと奥さまにお話しした際の反応はいかがでしたか?

それは、まぁ「いいで」くらいの感じでしたね笑

 ―そうですか笑 

まぁ、最悪だめでもやり直せるしね。

―それは、大変頼りになる奥様ですね。

続いてお店のコンセプトに関してですが、お料理以外にもその師匠の方から引き継いだ部分はありますか?

料理以外…は、そんなにないかな。自分の好みかな。

 ―なるほど。初めてお伺いした際に、洋食店でありながら「和」の空気感が感じられるということを希望としておっしゃったのがすごく印象的だったのですが、それはどういったところからの発想ですか?

それはまず、落ち着くっていうことを考えてね。

「洋食」というのは「洋食店」として日本独特に発展してきた雰囲気もあるだろうけど、

自分の中の落ち着くっていうことを深く考えて「和」が入るってどうなるのだろうって思ったんですね。

―それを具体的なデザインとして表すことがイワキスタイルには求められたと思うのですが、いかがでしたか?

そうですね。ゴテゴテの和風じゃなしに、ある程度洋食屋さんっていうのを伝わるようにっていうことも含めて、木板が内装にあしらわれていたり、あと厨房の壁面既存タイルを暗めの色で塗り仕上げることで木目が映えるっていう案は、結構しっくりきましたね。

あぁ、思った以上にええ感じやなって思えましたね。



―ありがとうございます。 確かに和風の内装×洋食店っていうので初回にこちらの提案をさせていただいた内容はそれなりの挑戦ではありましたね。あまり無難なラインでのご提案ではないですかね。

だから元の物件と、まったく変わるっていうのは、当然なんやろうけど、こう変わるかっていう驚きはありましたよね。

結構お客さんでも入ってきて、おしゃれっ!とか言ってくれるんでね。

後、あんまり物がごちゃごちゃしてない感じにしたいなとか思ってたのにもマッチしてますよね。

 ―私たちは看板もとても良かったと思いますね。



そうですか。

 ―はい、「ハンバーグシチューのお店一(かず)」をこのロゴにしたっていうのはとても意外性があっていいなぁっと思いましたね。(※店主姉がデザイン)圧倒的に親しみやすいですよね。

えぇ、お客様がブログに挙げて下さっているのを読んだんですが、ちょっと居酒屋っぽい不思議な洋食店って書いていて。あぁそういう感覚かって思ってしまいましたね。

 ―私も、ロゴによってそうなったなって思いましたね

初めてロゴをいただいて拝見した時にデザイナーと「思っていたのと全然違う?!」ってなりました。

これは、鉄の切り文字にすると面白いんじゃないかと。 かわいらしい看板になりましたね。

やっぱり引っ掛かりがありますよね。

 

僕も結構気に入っていて、商標登録してみました。

 

―すごい!それは、今後広がっていきますね。

最後にイワキスタイルの仕事はいかがでしたか?

 密に連絡取れたので、施工中でもここをこうしてっていうのは全部やってもらえたのが、よかったなぁと思ってます。

―ありがとうございます。逆にお店を作る中で悩んだことなんかはありますか?

 やっぱり、想定していた通りにはいかないっていうのがたくさんありますね。

こうやるはずだったのにっていうのが多いですね。

―それは、設備的なこととかですか?

ええ、ある程度想定していたんですが、今でも同時に沢山来店していただいた時には、に少しお待たせしたり。ハンバーグは同時に焼ける量に限りがあるから…自分が考える理想の回転とは少し異なりますね。もう少し鉄板大きいのにしておけばよかったとか。でも場所的にはないですから、仕方ないですね。

―なるほど、2時間勝負のランチで、いかに回すかですものね。

オープンして半年ですが、お店の営業的にはいかがですか?

ボチボチですが、おかげ様で地元の方の常連さんも増えてきまして。今日も予定数が超えて。ソースは、継ぎ足しなので一日の分を決めているんですけど、今日は、夜の営業はできないんですよね。今日はソースづくりですね笑



 ―それをお伺いできるのは、私たちとしても一番うれしいですね。

地元の方に常連として来てもらって、固定の方がしっかりいて、っていう段階にある程度来ているので、次々と喜んでもらえることをしていこうと考えています。

ゆくゆくは、遠方の方にも知られるようになれればいいですね。目指してきてもらえるような店になっていけばいいですね。

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自身が妥協なく仕事を続けるために、自分の中の強い後ろ盾(師匠)があると無いとでは大きな差が生まれるものであると、高瀬様のお話をお伺いして感じました。

妥協を許さない素晴らしい料理人の意思を心にしっかりとお持ちの高瀬様は、きっと今後も素晴らしい一皿を提供し続けることと信じております。

決して都会の一等地ではない洋食店ではありますが、知る人ぞ知る、というようなお店になることは必至であります。差し出がましい個人的な感想ですが、(完全にお世辞抜きで)今まで食べたどのハンバーグよりもおいしかったです。

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