2019.11.28
2019年7月11日、京都は神宮丸太町に「牛 こうの」様がオープンいたしました。
オーナーである光野永秀様はとことんアツいお方であり、そのこだわりやお考えをお伺いして参りました。
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-まずは開業のきっかけをお伺いしたいと思います。
鶴橋で10年、京都の北山で18年、御池西小路で3年半、ざっくり32年間ずっと牛肉に携わった修行をしてきました。
この32年で自分なりに肉質・味・コスパ・クオリティ・接客・スタッフ、こういったものを完璧に出来ればお客さんは入ってくるだろうといったイメージの中で今回お店をオープンしました。
あとは永いこと僕についてきてくれている今の店長がいてくれたお陰でもあります。
私一人ではこのお店のオープンはありえませんでしたね。
-店長様とは永いお付き合いなんですか。
以前のお店からかれこれ17年ぐらい一緒に仕事してます。
17年間ずっと肉を触りながら私のもとで勉強してきていて、私のイズムを継承しつつ自分のイズムも持っているから、変な話僕がいなくてもお店はまわります。
でも一緒にいることで今現在もお互い高め合いながらお店をやっていっています。
-お問い合わせの経緯としては、弊社の協力業者である電気屋の岸田さんからのご紹介でしたね。
岸田くんとは以前から付き合いがあって、親切だし、対応早いし、モノもよく知ってるし、一言で言えば信頼できる人だと僕は思っています。
だからいつか自分で店やろうと思ったら、まず岸田くんに相談しようと昔から決めてました。
銀行さんなんかも紹介してもらったし、その中で店舗デザイナーとしてIWAKI STYLEの佐久間くんも紹介してもらいました。
次にお店を出すときも、岸田くんにも佐久間くんにもまた声を掛けますよ。
-なるほど、岸田さんとはすでに信頼関係があったと。
ですが弊社佐久間とは今回はじめてお仕事させていただきましたが、次も声を掛けようと思っていただけたのであればこれ以上無いお言葉です。
お客さんからよく言われるのが「ダクトが煙を凄く吸う」ってとこです。
だから服にもニオイつかなくて設備面への知識や配慮に長けてるなぁと感心したし、こんなスタイリッシュでいい雰囲気のお店を作ってくれたって思っています。
だから僕が一番最初に作ったお店が佐久間くんにやってもらって本当に良かったって思ってます。
-ありがとうございます。
凄いお店づくりが上手いと思っています。
23坪しかないこの小さなお店の中に席数を40席取ってくれて、厨房からお客さんのテーブル全部が見渡せるようになっているから我々も仕事がやりやすい空間を作ってくれて、お客さんの服を入れられるようになっている背もたれも作ってくれて。
ほんと完璧にやってくれたし、素晴らしいお店を作ってくれたと思っています。
-色々とお褒めいただき恐縮です。
設計・デザインに関してはほぼ佐久間よりご提案させていただいたのでしょうか。
客席側はほとんどそうですけど、厨房内は私、と言うか店長が色々意見出してくれましたね。
実際仕事する上で佐久間くんでは分からない・知り得ない情報なんかもあるから、その辺は
お互いの意見を尊重し合いながら作っていけたんで、凄く良かったです。
最終的に出来上がったお店を今見てみて…100点満点です(笑
-ありがとうございます。
お店の中で特に気に入っている箇所などございますか。
お客さんも言ってますけど、まずはこの背もたれのところのカバンいれられるスペースですね、背もたれの中には上着も入れられますし。
見た目で言うと、このダクトが丸見えになっているのもいいですね。
-そこは事前に佐久間から「素材の見えるお店づくり」がひとつテーマだったと聞いています。
僕が例えば肉質とか素材に凄くこだわる人だから、じゃあ素材を隠さずに素材のうまみが見えるようなお店づくりを意識した、なんて事を言ってましたね。
そういった想いのもとで考えてくれてたんであれば僕としてもOKです。
-また、ここは弊社の特徴でもある部分なのですが、お引き渡し後のアフターに力を入れています。
今日現在に至るまで、その辺り佐久間の対応はいかがでしたか。
よくやってくれてます。
と言うか、さっき次も岸田くんと佐久間くんに…なんて話をしましたが、引き渡したらハイ終了ですと言う担当なのであれば、岸田くんに「佐久間くん以外、誰か違う人いないのか?」と聞いてます。
対応もすぐしてくれるし、今すぐ対応ができなくても「じゃあ◯日に行きます」ってちゃんと言ってくれるし、忙しいとは思うけどもその中でキチンと調整して対応してくれているので僕から文句言うことは何も無いです。
佐久間くんにいつもありがとうって言っといて下さい(笑
-佐久間から実際にお店やってみて不便は無いか伺って欲しいと聞いていますが、何かございますか。
特に無いですね。
お店は佐久間くんが完璧に作ってくれたので、あとはお客さんにどれだけ喜んで帰ってもらえるかで、そこは我々の仕事です。
-であれば何よりです。
では最後に今後の展望をお伺いしたいと思います。
まずはこのお店でどこまで集客できるかですが、オープンしてから今日まででお客さんは結構付いてきてくれています、ありがたいことに。
昔のお店のお客さんも来てくれていますが、僕はこれから常連さんに愛されるお店を作りたいし、常連さんに愛されるお店を増やしていきたいと思っています。
お店を増やしたい理由としては、一緒に働いてくれるスタッフのみんなの為です。
スタッフみんな本気でやってくれていますし、みんないずれ独立したいって思っています、僕もそうでした。
今回自分でお店を作りましたが、一から融資を受けて、償却して、ってほんと大変なんです。
だから一緒に頑張ったメンバーで、お客さんがついた上で1店ずつ与えて、安く譲ってあげたいんです。
で、スタッフのみんなが店を持って、自分で商売やれよと譲り渡してあげるまでは僕もまだまだ仕事頑張らないとな、って思っています。
店長はじめ僕に付いてきてくれているスタッフみんな、ひとりひとりに夢があると思うんで、だったら僕のもとで夢見させてあげたいんです。
私がこの世で一番大事なものは「人」だと思っています。
この仕事で言えば、一番は従業員、二番目は接客、三番目にお客さん、四番目に味・肉質、その次の五番目に売上で、誤解を恐れず言えばお金なんてどうでもいいんです。
上の4つをちゃんとやらないとどのみちお金なんて入ってこないですし、逆に言えば上の4つちゃんとやればお金は後から付いてきます。
入ってきたお金は自分が一人で持っていかずにみんなで分け合って、みんなで工夫して、みんなで取り寄って考えて、お金を貯めて、新しい店出して、またみんなで苦労して、頑張って、お金を貯めて、たまには旅行に行って、美味しいもの食べに行って…。
その為には「人」「仲間」がいないと絶対に無理です。
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