京都 店舗設計・施工、デザイン:イワキスタイル

お客様の声

わいんばーりゅうちゃん

2018.04.30

2015年に京都西桐院綾小路にオープンした「わいんばーりゅうちゃん」オーナーの金子竜介様に、ご自身のキャリアや今のお店に対する思いをお伺いしてまいりました。

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金子竜介様

高校卒業後、専門学校を経て航海士として仕事をスタートしていたが、

その後、飲食業に興味を持ち転職。

京都寺町今出川のイタリアンレストランで料理人として修業を積み、

その後ソムリエに転身。

2015年にわいんばーりゅうちゃんをオープン



―元々航海士としてお仕事をされていた中で、なんでまた飲食の方向にシフトされたのですか

もちろん航海士の仕事がそれなりに辛くて辞めたいっていうのは、ありましたけど笑

陸に上がりたいというか。

でも、さて何やるかって考えたときに、船乗りって船の中では交代制で料理を作らないといけないんですね。そんなのやってて、楽しいなっていうのもありましたね。

それで、調理師専門学校に入りました。

―それからイタリアンのお店に就職されたんですね。それは、周りの新人に比べると時期は遅いですね。

そうですね。26でしたから。

―いかがでしたか?職が船乗りからレストランに代わって。

それは、もう最初はキツイし、給料も安いし。休みもないし。

特に僕の場合は出来が悪かったのでね。未だに、当時のシェフもマダムも一番怒ったスタッフだと言われますよ。でも、そこで、8年?くらい働きました。

その後、8か月フランスのブルゴーニュに遊びにいっていたんですね。



―遊びに、8か月っていうのは、長いですね。

まぁ一応ワインの産地なので、色々見たりしました。

―やはりイタリアンで仕事する中でワインにのめり込んでいったんですか?

元々は料理人としてお店には入ったんですよね?

まぁそうですね。はじめはコックで入ってるんでね。

でもまぁ僕は出来が悪かったんでね笑、下の子がめっちゃできる子だったので、すぐに追い越されたりしましたしね。

そんなこともあって、どうしようかってのもあって。あと、ホールに出されたしね。

そんな中でワインの事も好きだし、ソムリエの試験でも受けてみようかっていうので、受けて、それで、ソムリエになりました。まぁ料理の仕込みなんかは手伝っていましたが。

―その後、自身のお店を開きたいとなったのはどういったお気持ちの変化がありましたか?

それは、元々働いていたお店のシェフが従業員にはそういう風に伝えていたんですね。

飲食で働くならいずれは自分のお店を持つべきだと。

だから他の従業員もそうしているし、僕自身もそう思っていましたね。

―なるほど。

実際具体的に自分でやるとなると、料理人として働いている期間よりもソムリエの期間が長くなっているので、ワインバーを開くというのは、金子さんにとっては自然な流れなんですか?

うん、形としてはね。

―でもワインバーとしても特色はありますよね。

店名は「わいんばー りゅうちゃん」で、気軽に、底抜けに気軽な雰囲気ですよね

 

うん、まぁ横文字で読めないのもあれだなっていうのもありましたし、

覚えてもらいやすい名前っていうのもありますし、

僕自身が、レストランであってもそこまで堅苦しいサービスを前のお店でもしてこなかった。

そういう感じもあって、気軽さに振り切ったんですよね。僕自身がやりやすいようにしましたね。

だからワインに対しても特にこだわりを持たずしています。

でも試飲会で自分が飲んだものだけをそろえていますね。

他人にどれだけ進められても、自分が飲まないと入れないです。

自分のわかる範囲でお店を作っていますね。

―なるほど、それでもワインのニュアンスは絞られてきたりしますか?

まぁそうかもしれませんね笑 ある程度ばらけるようにとは意識してますけど。

でもまぁ特色がわかりやすいものを選んでいるとは思います。

お客様にも伝わりやすいもの。ワインを追求すると細かいディテールを求めるものを選びがちになりますけど、できるだけそうはしないようにとは思っていますね。

―そうですか。そういう意味では、わいんばーりゅうちゃんのお客様の層はどんな感じですか?ワインに小うるさい人なんかもいらっしゃいますか?

いないです。あの看板のお店にそんな人来ないですよ笑



―やっぱりそうですか笑

そうですね。看板と同じじゃないですか。いい意味で、緩い感じで来てもらえているっていうか。なんならワイン飲まない人もいますよ。

あの看板のニュアンスと同じ人が来てくれていますね

―看板と同じっていいですね。 確かに僕らもそのつもりで作りました。金子さんとお会いして、金子さんのお店になるようにロゴを作りましたね。



看板は、本当に考えてくれた方に感謝ですね。いいの作ってくれたなぁって。うまいなぁって思いました。

―僕も、あれができたときは、キタって思いましたね。

そうですよね。あれは、うまいことニュアンスが伝わりますよね。

いろんなお店にショップカードを置かせていただいていますけど、すごくなくなるの早いらしいですよ。

―いい意味で、緩さも表してますよね。

そうそう、緩さね。

それでも「わいんばー」っていう文字をつけるのは本当に意味がありましたね。

少なくとも皆さんお酒を頼んでいただける。料理だけって方はいないですね。

そこはすごく助かってますね

―なるほど。内装についてもお客様の反応はいかがですか?

そうですね。カウンターバックの棚の見せ方は、みんな褒めてくれはりますね。



―ありがとうございます。結構、光り方のテストなんかも色々しましたね。

インパクトがあるみたいで。グラスがグワーッとならんでるのは、いいみたいですね。

―ちなみにどんな事があって、イワキスタイルを選んでいただいた感じですかね。

それは、一番は、伏見のエノテカC.d.Gさんに行ったことですかね。

―そうでしたね。

 その感じがいいなぁっていうのはありましたね。

まぁ物件違うんで、違いもありますけど、よかったんですね

―ありがとうございます。

2年たちましたけど、お店の運営は変わってきましたか?

やることは変わってきましたね。

ワインバーっていって始めたんで、料理はそんなにしないって思っていたんですけど、

なんだかんだ色々できるし、お客さんも頼んでいただけるんで、そんなことでどんどん増えてきましたね。

火口2つしかないのにね笑



―確かに、すごいメニューの量ですね



そう、厨房のスペース的にはかなり厳しいですねけどね笑

―メニューもう少し限定してっていうのは、無いんですか?

うん、そう思ってるつもりなんですけど、ドンドン増えてますよね笑

まぁ自分もやりたいしね

だから、料理ずっと作ってたらお話できないんで、お話したい常連さんには、「ワインバーじゃないの?」「ダイニングバー?やん」みたいなことは言われたりしますけど笑

おおむね喜んでいただいておりますね

ワインはご飯出したほうが、たくさん飲んでいただけますしね。

 

―そうですね。最後になりますけど、今後の展望をお伺いできますか?

展望って大げさなビジョンはないですけど、

今の感じでやっていけるのであればベストですね。

初めの一年以上、正直苦しかったですし、色々試行錯誤しました。

それをやって、今常連さんも増えてきたし、喜んでいただいています。

一生懸命頑張って、新しいこと考えたり、新たな集客の方法も考えて、

その上で、今の感じのお店を続けていくことが大事ですよね。

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金子様は、自分のわかる範囲のこと、自分の思う良いこと、そしてやりたいことを「わいんばーりゅうちゃん」では実践をされています。それは、無理なく営業するということに聞こえる反面、他人の拘りや流行に流されないという意味で、簡単なことではないと思います。

今、自身の思う形に近づいた(なった)りゅうちゃんは、これからも「一生懸命」「頑張って」自分の思ういい意味で「緩い」りゅうちゃんを続けていかれることと思います。

 

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