2020.02.28
2019年12月、京都市左京区は下鴨神社の近くに「デジタル工房幸福堂」様がオープンいたしました。
開業させるにあたっての経緯や、弊社担当とのやり取りなどを、オーナーである本城裕行様にお伺いしてまいりました。
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-まずは開業のきっかけをお伺いしたいと思います。
元々新聞屋をやっておりましたが、それと並行して今回オリジナルTシャツ制作の専門店を始めました。
始めた理由は2つあって、1つ目が娘の為ですね。
いずれ私の仕事を継いでもらうつもりでいますが、今やっている新聞を刷って配ってという事業モデルはこの先厳しいものとなると思っています。
2つ目の理由が障がい者雇用を鑑みてです。
今後、障がい者の雇用を積極的にしようと考えているんですが、調べてみると従来の新聞屋では、例えば配達なんかがあるので認可を得るのがなかなか高いハードルであることを知りました。
一定の場所に所在しているような職種で、加えて娘がillustratorを使うことを得意としているので、そこでオリジナルTシャツの制作をやってみようと。
-なるほど。そこから弊社にお問い合わせいただいた経緯もお伺いしたいと思います。
入口はホームページですね。
パソコンで色々な会社を見てみましたが、IWAKI STYLEさんはデイサービスなんかも手掛けられていたので問い合わせさせてもらいました。
と言いますのも障がい者の雇用にあたって設備面はどうしたらいいのか、どこにどういった申請をしたらいいのか、全く分からなかったんです。
そうしたら担当の藤本さんが「私にお任せください」と言い切るものですから、もうお任せしちゃいました(笑
-そうなんですね(笑
ですが役所等への申請以外にも、お店づくりにあたって内装はこうしたいなど色々ご要望あるかと思います。
要望で言えば予算の部分が大きかったですね。
ご覧の通り、現状は工事してもらったところと既存のままのところとが混在しています。
最初にいただいたお見積りではほぼ全面改装のプランだったんですが、ちょっと予算がキツかったので藤本さんに何とかもう少し抑えられないかと相談させてもらったところ、こういった形にしてもらいました。
例えばクロスも既存に合わせた色にするのではなく、あえてガラッと違った色にすることによって人の目をそっちに向けるようにして、逆に目立たなくしてもらっています。
作業所とか事務所って感じではなくカフェっぽくしたいなんて無理言いましたが、限られた予算内で本当によくやってもらいました。
-ありがとうございます。
弊社藤本とのやり取りの中で、その他印象的な出来事などございましたか。
現場で普通に作業しているのに驚きましたね。
工事中に汚い床を自分でめくって「ココは水が染みてるんでダメですね~」とか言うんです。
あれ、藤本さんってデザイナーさんじゃなかったっけ?みたいな(笑
-そこに関して1点お伺いしたいのですが、本城様の認識でデザイナーである藤本が現場で作業することに関して不安は感じられませんでしたか。
経験のあるおじさんみたいな人が現場作業してくれた方が、技術も知識もありそうだな…と言ったような不安です。
それは違いますよ、逆に安心です。
事務所でデザインだけするのでなく、現場も知っている人がデザインしてくれた方が安心です。
と言いますのも昔自宅を工務店さんに工事してもらった際、デザイン面を気にするばっかりで、実際は使い勝手がイマイチだったんです。
例えば蛇口と洗面が離れ過ぎているから、ちょっと強く水を出すとしぶきがこっちに撥ねてくるとか。
こんなのって自分で1回でも現場に行って水を出したら分かるから、図面しか見てないんだろうなって思うんです。
そんな経験があったもんですから、藤本さんが現場で泥だらけになっているのは見てて好印象でしたよ(笑
-そうですか、でしたら安心しました(笑
そのうち自宅もIWAKI STYLEに見てもらおうかと思っています(笑
いや、でもその前に既存のクロス部分や天井の照明を触ってもらうのが先かな。
1年以内ぐらいには今回手を付けられなかった部分の改修をお願いできるように頑張ります。
-ありがとうございます、ご連絡お待ちしております。
最後に今後の展望をお伺いできれば。
新しく始めた事業なので分からないことも多く大変ですが、何とか形にして娘にバトンタッチできる土台を作るまでが私の責任かな、と思っています。
ですが私なりにやってみたいこともあって、京都に限らず色んな地域の人からデザインを募ってTシャツにして、それで個展を開くなんて構想もあります。
難しさと同じくらい可能性も感じているので、大変ですが楽しいです。
あと少し余談ですが、マスコットのたぬきについて。
屋号がデジタル工房”幸福”堂で、たぬきが”幸福”の象徴だからというのが理由ですが、もう一つ「他抜き」って意味合いも込めてます。
他を蹴落としてでも、って意味ではなく、障がい者を雇用している職場って世間一般ではまだまだ暗いイメージを持たれがちです。
そんなイメージとは真逆の職場を作りたい、他の障がい者雇用の現場とは一線を画すぞ、といった想いを込めたマスコットであり、これが一番の展望であり目標ですね。
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デジタル工房幸福堂様 施工事例
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