もともと住居として使われていた4階建ての建物を、店舗兼住居から全面的に内装改修。
1・2階を焼き鳥居酒屋、3・4階をBARへと生まれ変わらせました。今回のテーマは、「気軽に入れて、気取らず飲める店」。木のぬくもりをベースに、無垢材、ブロック、波板、鉄板など、あえて表情の異なる素材を組み合わせています。
厨房の壁には鉄板に特殊塗装を施し、レトロで無骨な雰囲気を出しながら、清潔感もしっかり残しました。素材選びで大切にしたのは、完成した瞬間が一番きれいな店ではなく、使えば使うほど味が出ること。
傷や色の変化さえも、数年後にはこの店らしい表情になっていく。
そんな経年変化もデザインの一部として考えています。照明計画も重要なポイントです。
お酒が進むような落ち着きは欲しい。
でも、決して暗い店にはしたくない。カウンター、テーブル、厨房、通路、それぞれに必要な明るさを考えながら、提灯やペンダント照明を組み合わせました。
どこか懐かしい空気を感じながらも、古臭く見せないバランスを狙っています。1階は厨房のライブ感を感じられるカウンターを中心に。
2階はグループや宴会など、さまざまな人数に対応できる客席構成とし、ダムウェーターを設けて1階厨房からの料理提供にも配慮しました。若い方から仕事帰りの方、常連さん、グループ客まで。
客層を限定せず、それぞれが自分なりの使い方で楽しめる店を目指しています。レトロだけど、清潔。
気取らないけど、雑ではない。
明るいけれど、お酒が似合う。そして何より、ふらっと入りやすく、ついついもう一杯飲みたくなる。建物が持っていた時間と、新しく加えた素材。
そこに人とお酒が加わり、使い込まれるほど完成していく。
そんな4階建ての飲食店へと変身しました。









