中国美術品をメインとしたギャラリーの計画。
ヒアリングの際、軸物が多くを占める収蔵内容だったので、協議を重ねふたつの展示方法に落ち着いた。
ひとつは一般的に壁面に掛ける展示方式。基本的にはレイアウトフリーとなるように吊り掛けとして無垢板を設置して
中にピクチャレールを仕込むことでフレキシブルに対応できるようにした。
もう一つはオープンストックできる様にカーテンレールを設置した。
これにより最大五十幅の軸物をまとめて吊るし、閲覧できるようにした。
古いものは巻き癖がひどいものも多く、癖取りも兼ねている。
一段上がった奥の間とは収納付きの腰壁で区切り、サロン的な大テーブルと違い棚を設置した。
鉄瓶や赤サンゴ、象牙系の工芸品も数多く扱っているので、そのような古ものに合うよう古材と耳付きの無垢板で制作した。