焼肉店の計画。
今回は物件制約上、上引きフードとなったため、それを大前提として設計した。
天井裏を覗くと大きな梁がぎりぎりまで迫っており、ダクトをいっぱいまで上げたとしてもかなり圧迫感ある空間となる。
よって、そんな存在感が出てしまうダクトを強調するような軽鉄天井下地仕上とした。
普段はこの上に石膏ボードが貼られてクロスや塗装で仕上げられてそうそう目にすることのない下地材だが、ダクトの様にギラギラとシルバーに光るのでよいアクセントとなった。
同時に天井内も透けて見えるセミスケルトン仕上げになっているので、圧迫感も低減。
天井材を吊る部材や天井内に存在していたものは全てグレーに塗装して、軽鉄材の直線だけが強調されるように慎重に調整した。
照明器具も天井材の幅と同じものを探し質感をより強調。
床は既存の古い足場板貼の磨き仕上げ。落ち着いた古材とギラギラした天井の二つのトーンで構成される空間を目指した。