古美術・骨董の目抜き通りである寺町通りに面するビルの改修計画。
3人のオーナーにより共同経営で、それぞれの得意分野を取り入れデザインしつつも
ビル自体の補強も並行して行わなければならない難しい条件が前提にあった。
それぞれ香木や青銅、陶磁器等得意分野や趣向が違うので、しっかりとヒアリング
しながら、支給品家具なども取り入れることで各階独自の空間にできた。
特に4階には北山杉を使用してビル内に小屋を建て、飛び石を設置し、東屋の風情に仕立てた。
奥の大広間の入口には沓脱石や庇を設けることにより、ビル内に市中の山居を表現できたと思う。