京都 店舗設計・施工、デザイン:イワキスタイル

お客様の声

line

2017.09.29

京都円町駅の路地にある美容室「line」。

セット面1つ、シャンプー台ももちろん1つ。完全にプライベートサロンであるこのお店を運営しているオーナーの山崎様にお店のコンセプトや内装について。また、女性オーナーとして開業に至る経緯を、オーナーの山崎弥生様にお伺いしました。

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―今まで美容師としてのキャリアと、自身のお店を開きたいと思ったきっかけをお伺いしたいのですが。

働いてきた美容室は、子供が小さいころはパート勤務、ある程度大きくなったら社員という感じで、お店の大小色々なお店で働いてきました。

自分のお店を持ちたいっていうのは、元々強く持っていたんですけど、例えば子供が風邪を引いた、なんて時に預けられるところが近くになかったので、それで家事と仕事とどっちつかずになってしまうなって思って、少し諦めてしまっていた部分はあるんです。

それから、ある程度子供が大きくなって、今からは普通に比べると時期が遅くなったとは思いますが、最後のチャンスと思って動き出しました。

あと、下の子が中学生の時に離婚したんですね。それで、どうやら一生働かなアカンってなったのもお店を開くって思ったきっかけです。

―ご家族にお店を開くといったときはどんな反応でしたか?

みんな喜んでくれましたね。 口には出さないですけど、やるやん。みたいな感じでしたかね笑

―それは、大変気持ちの支えになりますね。

それから、lineさんのコンセプトはかなり小さなお店。プライベートサロンということですが、そういう風にしたいなというのは若い頃からお持ちだったんですか?

若い時は、やりたいことも色々ありましたから違いましたね。

―例えばどんなことですか?

そうですね。メイクについても掘り下げていましたし、ショーに出てっていうのもやっていましたし、どんどんお店を大きくして注目を集めてっていうのも考えていました。

でも、それよりも大好きなこの仕事を一生できるお店、一人一人に対してゆっくりしてもらえるサービスをしたいって変わってきました。

だからといって、小さいお店で趣味程度っていうことはできないです。

もちろん、売り上げを上げるためには一日人数をたくさんすることですけど、目指すサービスからすると、それはしないと決めて始めました。

―それで2年経った今、美容室としては、売上は問題無い感じですか?

お陰様で、ありがたいことに。 なんかすごくいいお客さんばかりで。



―それは、本当に良いことですね。お客様の反応はいかがですか?

他に誰もいないので、ゆっくりできるって言ってもらえるんですよね。

私は当初、一対一って、逆に気を使われるんじゃないかとか、心配していたところもあって。でも、皆さん元々一対一が良いって思ってきてくれてるんで、合間の時間も気楽にしてくれているし、電話が鳴ってもどうぞ出てね!みたいな感じで。 お待たせしていても待ってる感じにならないんですよね。

―つまり、お店に行っているというよりか、山崎さんに会いに行っている感じになっているんですね。お客様の層も幅広いですか?

そう。 若い大学生の男の子とか。京都は大学生多くて一人暮らししている男の子とかが結構来てくれて。地方のお母さんみたいな感じなんですかね。

―間違いなくそう思っていると思いますよ笑

リピーターになってくれているなという実感はありますか?

そうですね。中にはね、もう絶対他所には行かへんし、風邪引かないでね、ケガもしないでね。自転車気を付けてね!って。くらいのこと言ってもらえたりします笑

―やっぱり居心地がいいんでしょうね。

そう。気兼ねなくしゃべられるっていうのがいいんでしょうね。

―内装のイメージについては、当初からどのような感じで考えてましたか?



コンセプトと同じで、家の中の落ち着ける部屋の延長みたいな感じにしたかったんですね。

だから、若い女の子が、「こんな部屋にしたい」とか「こんなの部屋に置きたい」とか言ってくれるんで、本当にうれしいですね。

「全部考えたの?」って聞かれますけど、「いや全く考えてない」ってちゃんと答えてますよ笑

実際全部お任せでしたからね。

―ありがとうございます。そうでしたかね。でも色々とイメージはお伺いしましたよね?

本当に、イメージだけ言ってお任せしたから、最初は実際どうなるんだろうって不安でしたけど、

図面は見てもよくわからないし。でも色々とイメージを出してくれたから「最高やん」ってなってそこからはお任せしました。

―外観なんかは、あまり見ない作りなんで、説明では伝わらないですしね。



そう! はじめは、どうなるかと思ったけど、店内の外からの見え隠れ具合も丁度いいし。

そこがお客さんに一番聞かれます。これどうなってんの?とか、ヘアスタイルよりも先に聞かれる。



あと、鏡がよかったですよね。 大きめのものだし、広く感じるし、デザインも。



―そうですね。古材を加工しているので、本当に古いところと新しい断面を古いままの箇所に塗装を合わせたところとあって、塗装屋さんと大工さんがかなり気合を入れてやってくれましたね。



-イワキスタイルのお仕事、評価はいかがですか?

イワキスタイルさんじゃなかったら、ここでは出来なかったって本当に思いますよ。

だって保健所の件もね(保健所の㎡規定に収まりにくい状況)。厳しいって言われていたことを、何回も話に行ってもらって。こんなことまでしてくれるんだって、思いました。

正直、立地的にも、ここじゃなかったらやりたくないって思っていましたたから。すごく助かりました。

―そんなこともありましたね。工事中は、どんな風に見てらっしゃいましたか?不安なことなどありましたか?

最初のイメージからガラッと変わっていくのは面白く見ていました。



 

―お店を開いてから変化してきたことはありますか?

当初はメニューを細かくして、カラーこれやったらいくら。これ足すといくら。見たいな感じで細かく積み上げて、はい、いくらになりますっていうのを考えていたんですけど。

でも、あんまりややこしいと、お客様が不安になるなって思って。

たまに、シャンプー中にトリートメントしますかって聞かれて「はい」って答えたら会計で3000円足されている!っていう不満を聞いたこともあって。

だから今は、白髪染めはいくら、おしゃれ染めはいくら!それにこれだけサービス入っています。ってしています。

あと商品もこちらからは営業しないようにしています。

それも美容室のストレスとしてすごい商品を勧めてくるっていうのを聞いて。

美容師が勧めると断りにくいものですよね。関係性が嫌でもできるので。

1回目は断るけど2回目、3回目には買っておこうか、ってなってしまう。

そうすると少し不満を持ったまま「ありがとう」って言って帰ること、きっと多いですよね。

だからほしいって言われて初めて売るようにしています。

それに、電子トリートメント一種類だけにしています。つまり、あれもこれもってならないようにしているですね。

―つまり、通常考えられるストレスを無くしているのですね。何でも話しにくくなるのが一番よくないですものね。

そう。そうです。それが大切ですよね。

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カット・パーマ・カラーをすると2時間以上二人きりになる。

そこにはサービス提供者とお客という関係性以上の人間関係が生まれます。

オーナーの山崎様は、それを好み、度重ねて来客いただくために、本当に居心地良いってなんだろうと、常に考えていらっしゃいます。

第一には、自分自身が自然体でそこにいること。

それがあって初めてお客様にも自然体でいてもらえるのでしょう。

取材中、自然にお話しいただけることで、私も居心地よくお店にいることができました。

それがlineの魅力なのでしょう。

 

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